りゅうすけ心の素描（デッサン）

とある市民会館で行われたコンサート調律に行って来ましたハイ。

ステージでは音響照明さんの仕込みで賑やかなので、ワタクシはピアノ庫での調律です。



場所がステージだろうがピアノ庫だろうが目指しているモノは同じなので、ワタクシには全く関係ナシ。

一人黙々と作業に没頭しておりましたっ。

調律が終わり、スタッフの方から調律ノートを手渡されましたっ。



前回はいつ誰がやったンだろうかと気になり見ていると・・・。

驚きましたっ。

そして現実を知ってしまいましたっ。



なっなんと、ほとんどピアノ調律をせず使用していたのです。

しかもコンクールで・・・。

ピアノ調律ってココまで下に見られていたンですかねっ。

それともホールのピアノは調律が必要ないと思っているンでしょうか。

衝撃でしたっ。

そんな中、とても嬉しい出来事がありましたっ。

今回コンサート調律を紹介して頂いたのは、沖縄を代表する現役のミュージシャン。

そのお方からお話を頂いたンですが・・・。

先生：「〇日にコンサート調律をお願いしたいンだけど、空いてる？」

オレ：「ありがとうございます、大丈夫です」

先生：「ただ問題があって、この金額でやってくれって言われてるンだけど、この金額って安くない？」

オレ：「主催者にお願いされると・・・、コチラもなかなか・・・」

先生：「よし分かった、この金額はおかしいから僕が掛け合ってくるよ」

嬉しいですねェ～っ。

沖縄にもピアノ調律の仕事を理解してくださる方がいらしたンですねェ～っ。

安くない？って言葉を聞いた時、泣きそうになりましたよっ。

結果は前回のコンサート調律を値引きしてやってしまった為、その金額以上は出せないと言う事でした。

「今回はこの金額以上は無理みたい。次回はもっと出す様に言っといたから我慢してね」ですって。

ホントありがたい言葉ですハイ。

前回は色々あり値引きをしてしまいましたっ。

ですがこんな形で現れるとは・・・。

とても勉強になりましたハイ。



ワタクシの入会祝いも兼ねて日本ピアノ調律師協会会員の方々と飲んだ時、コンサートでは技術の安売りはやめましょうと言う話が出てましたっ。

現実はそう簡単に行くはずもなく厳しいと思ってましたが、ピアノ調律を理解して頂き、ココまで上に見て頂ける方がいると分かった以上頑張らねばなりません。

フンドシの紐を締め直し今以上の技術アップを目指すと誓う36歳ふたご座の男であった。